揖斐郡シリーズです。

魚金山タンポの登山口「のりこし峠」に向かう途中にある横蔵寺から妙法ヶ岳を目指し、
下山は西国三十三番満願霊場として有名な華厳寺へ。 そしてMTBで出発地点に戻る周回コースです。

東海自然歩道ということで階段が予想され、
あまりMTB向きではないかもしれません。
乗車率30%以下はいつものこと。
久し振りにMTBで出かけてみました。
AM. 11:30 横蔵寺駐車場スタート。
お昼前だというのに、大きな駐車場には一台の車も見当たりません。桜や紅葉の時期ではないのでこんなものなのか、閑散としています。駐車場から2・3分ほどで横蔵寺に到着しました。あまり興味が無く、また、いい時刻なので直ぐに登山道に入ります。遊歩道の案内板に導かれ「いこいの森」へ登っていきました。 
歩き始めて30分で休息所に到着し、やがて「いこいの森」の上部台地のような所を行くようになります。大きく育った植林の中を進んでいくと「横蔵寺旧蹟」という石碑が建っていて、横蔵寺がかつてかなりの大きさであった事が分かります。そして白山権現堂のある562mピークを過ぎ舗装された林道に出会います。
PM.1:00 車道出会い着。
横蔵寺からこの林道出会いまで、やはりMTBの使えそうな所は少なく、わずかに「いこいの森」上部台地辺りのみ乗車可能でした。
いったん林道に出ますが、再び直ぐ登山道を行くようになります。606.6mピークを目指すのですが、強烈な登りでした。
急登のうえに階段です。それもただの階段ではなく
一段が30cm以上、いや40cmあるかもしれません。
いよいよ東海自然歩道が牙をむいたように思えます。
PM.1:20 606.6mピーク着。
なんの展望もないただのピークですが、三角点がありました。
地図ではここから南西方向に道が描かれています。自転車に面白いかもしれないので薄い踏み跡を少し辿ってみましたが、あまり良さそうではありません。時間もないので直ぐ引き返し、先を急ぎます。
地図では緩い起伏が妙法ヶ岳まで続いているだけで、ドンドン行けそうにみえます。しかし、またしても東海自然歩道が牙をむいてきます。
PM2:25 妙法ヶ岳ピーク着。
632mピークを過ぎてから道がトラバース気味になり、かなりMTBを使えるようになりました。最後にやや登りとなり送電線をくぐると妙法ヶ岳頂上に到着です。ここまで植林や灌木の中を行く道で、展望というものは殆どありませんでしたが、頂上では北面の灌木がやや低くなっており、今来た稜線を眺めることができました。
さてこのピークですが、「妙法ヶ岳」を示す看板がありません。立派な三角点があって良いのですが、ミーハーの私としては、小さなプレートがあって良いのではと思うのです。
帰ってからWebを見ると、三角点の側に立派な看板が立っている写真がありましたが、
いったい何処へいってしまったのか?)
頂上でビールを飲んでひと休みしていると、何処からか白いものが飛ばされて来ました。このところの決まり文句ですが、今日も「異常に暖かい冬」の一日で、里山といえ大して寒くありません。
しばらくボーッとしてから下山にかかります。
少しだけ自転車で降ることが出来ましたが、直ぐにあの階段が現われました。手も足も出ず一輪車にして下ろしていきます。
しかしこういった自然歩道というものは、いったいどんな人が設計するのか? 自転車の是非はまた別の話として、とても山歩きを知っている人の設計とは思えません。中高年者登山ブームの昨今、もう少しヒザに優しい登山道であっても良いのでは?
周りにスーパーおやじ達がいてうっかりしていましたが、
気が付いたら私もすっかり中高年。
道を設計した人も限られた条件の中で設計したのでしょうが、
またこの道を登りたいと思うかどうか疑問です。
PM.3:10 奥の院着。
急な階段をしばらく下っていくと、やがて華厳寺奥の院に到着しました。「奥の院」などというものは大抵「小さな社」という位のものですが、これだけ立派なものは見たことがありません。
さすがは「西国三十三番満願札所」です。
PM.3:20 林道出会
奥の院からふたたび遊歩道をたどり、小さな流れを跨いで林道に出会いました。ここから先も遊歩道が続いていますが、ダートを自転車で飛ばすことにします。幅広の林道は華厳寺門前の西側にある駐車場まで続いていました。
PM.3:40 華厳寺門前着。
私は岐阜市に生まれ育ちはや50年になりますが、恥ずかしながら華厳寺を訪れるのが初めてです。大した観光名所がない岐阜市のそばにこんな門前町があることを知らず、お上りさんのように「ホォ〜ッ」と声を上げてしまいました。節分の折り大きな赤鬼が立っていて、大勢の人がこの門の下を行き来しています。門前町商店街の風情を楽しみながら、自転車をゆっくり流していきました。
幹線道路に出て横蔵寺までの7kmを自転車で周回しました。途中民家の屋根の上に妙法ヶ岳を見つけました。
何ということもない里山ですが、鬼のような階段登りがひそんでいます。