本巣郡と書きましたが、本巣市かも知れません。最近の市町村合併でよく分からなくなりました。岐阜西濃、揖斐郡の東隣のエリアです。因みに、根尾村は「うす墨桜」で有名です。
さて、登山口である「のりこし峠」には、揖斐郡谷汲村の横蔵寺(ミイラで有名)手前から林道を登っていきます。
この林道は完全舗装なのですが落石が多く(案の定、ガツンと一発やりました)通行止めもよくあるとのことです。もちろん雪の状態も心配で、例年ならば「のりこし峠」まで車で上がることは不可能と思われますが、この暖冬、「もしかしたら?」と出かけました。
林道を登るにつれ所々落石が目立つようになりましたが大したことはなく、おまけに日当たりが良い為問題になるような雪は残っていません。
辿り着いた峠には割と広い駐車場と東屋がありました。 駐車場の雪も大したことはないのですが、なんせタイヤがチビっているので、雪の少ない端に停めます。
今日は輪カンジキを用意しました。
もう十数年も前の木製の輪カンです。

ねっ! シブイでしょ! 
昨夜これを見付けた時は、飛び上がるほどの嬉しさでした。アマニ油がまだ利いていて、輪カンバンドもちゃんと付いていました。 素晴らしい!

山に限らず遊びの道具は、
見ているだけで楽しくなります。 
とくに雪遊びの道具、
それもトラディショナルなもの。
やはり手作りの素朴さと
「ぬくもり」というものでしょうか?
道具を作る職人の心、
その道具を手に山に向かう気持。
想いはふくらみます。
AM. 11:25 乗り越峠スタート。
東屋の裏手からの揖斐郡と本巣郡の群界境界線に沿って踏み跡があり、879m小ピークを目指します。雪がいくらか薮を押さえていますが、それでも煩わしい感じです。ほんの10分程度で小ピークに立つことが出来ました。ピークから東面が植林になっています。その植林との境を辿るように北面にある小さな窪地に下り、今度は高尾山を目指します。相変わらずの薮尾根ですが、方向を見失う程でははありません。
PM. 0:10 高尾山ピーク着。
緩い登りが殆ど平になった時、藪の中に国土地理院の標柱を見付け、近付いてみると三角点の頭が見えていました。しかし、薮に囲まれて全く視界はありません。小休止の後、北へ下ると林道に飛び出しました。
高尾山三角点
高尾山と魚金山とを結ぶ尾根に林道が通っており有り難く使わせてもらいます。稜線は大岩混じりの薮尾根です。北東方向に魚金山が見え出しました。林道の雪は大したことはありません。ただ、陽当たりが良く溶け始めていて厄介です。
林道を進むにつれ、北方と西方の眺めが良くなってきました。
西方に花房山
北方に雷蔵(中央左奥)
(奥美濃でもっとも手強い薮山の一つのようです。いつかやらねばなりません。)
さて、魚金山がいよいよ近付いて来て、どの辺りから稜線に取り付こうかと思っていると、目印のテープを2箇所見付けました。そこから稜線に上がったのですが、薮の様子が良くありません。もっと良い所はないかと先へ歩いていくうちに、気が付くと林道のいちばん北まで来ていました。仕方なく植林の小尾根に取り付き魚金山最高点を目指します。膝まで潜る嫌らしい雪でしたが、程なく
PM. 1:25 魚金山最高点に到着しました。
魚金山最高点はその周りに比べると幾分刈り開かれているようですが、ほとんど見通しは利きません。直ぐに三角点を探しに小尾根を東に辿ります。初めは薮に手こずっていましたが、北面の植林側にコースを取ると割と楽でした。その小尾根の端っこに国土地理院の標柱とプレートを見付けてホッとします。薮がひどい時期には近付くのも大変でしょう。
PM. 1:35 魚金山三角点着。
さて、三角点を探さなければなりません。標柱の周りを靴で探っていくと割と簡単に場所が分かり、手袋のまま雪を払いのけると、待望の三角点が出てきてくれました。今日は暖かいので手袋を濡らしても冷たくないのですが、次回はスコップ必携です。ここも薮がうるさいのですが、先ほどの最高点よりはましです。
ビール休憩の後最高点に戻り、登って来た道を引き返します。春山のようにザラメ雪で、もう山靴はグズグズになっています。好天のため心配ないのですが、何かあって順調に下山できなければ大問題です。注意しなければなりません。
能郷白山(中央最奥)
林道を戻る途中どんどん天気が良くなっていき、能郷白山を確認できました。
スキーが使えるそうですが、以前登った夏道では想像できません。一度Webで調べなければ・・・。
PM. 3:25 のりこし峠着。
下山途中、879m小ピーク手前で誰かの靴跡が、ここまで来てまた引き返していることに気が付きました。
峠に戻ると西台山への靴跡があります。先ほどの靴跡はこの人達のもので、西台山に登って時間が余り、こちらの様子を見に来たのでは・・・?
もしそうだとすれば、明日の西台山は楽勝かも・・?

明日の予定を決定して帰路に就きました。