以前から考えていた、スキーの「ウロコ」化にトライしました。
シングルキャンパーのステップソウルが欲しいと思っていたのですが、新調するようなお金はありません。
Webを調べると、皆さん色々工夫してみえます。きれいに出来なくとも、それなりになんとか・・・?
良さそうなウロコの作り方を見付けました。
一つは電気ドリルに切削ディスクを取り付け、大きな半月型を削る方法。
10年程前にこの方法でトライしていますが、操作加減が難しく却下。
もう一つは卓上ボール盤で小さな半月型を削る方法。
準備をしっかりしておけば、かなり正確な作業が出来そうです。
今回はこの卓上ボール盤でトライすることにしました。

まずは設計図

こんな感じに半月型を連続させました。
トレーシングペーパーにプリントしソウルに張り付け、第一段階準備完了。
半月型の直径は15mm。
もう少し小さなものにしようと思ったのですが、
先端の木工用ボアビットは高価で、欲しいサイズのものは3000円程します。以後使用予定がない為却下。
今回使用したものは500円程度です。経済的な理由で15mmになりました。(少々加工必要)
ボール盤は8000円程度。これはWebで一番安く、一番コンパクトだったからです。
しかし、考えが足りませんでした。
半月型を削り出す為には滑走面を傾けなければなりません。
私は作業テーブルが付いていないものを選んでしまいました。仕方なく1mの板でスロープを作ることに。
今回だけで以後使わないからとケチったのが間違い。
少々大きくなっても、もう2000円出せば、作業テーブル付きが買えたのです。

さて、切削作業の実際ですが、ボール盤の基本的な取扱要領が分からず少し練習が必要でした。
そして、もう一つ見落としていたのですが、スキーの厚みは一定していないこと。
正確な切削作業をする為には、その箇所に応じた加工設定をしなければならないのです。
大した数でなければ良いのですが、
170cmのスキーで235ヶ所×2本=470ヶ所、128cmで165ヶ所×2本=330ヶ所。
2セット加工すると800ヶ所。切削ヶ所に応じた設定をその都度調整するのは大変なことです。
20ヶ所位からは完全に自分のカンで作業することに。それでも結構な時間が掛かりました。

滑走面を突き破らないようにしたつもりですが、
長い方のスキーは3割くらいの切削ヶ所で
心材のメタルがチラリと覗いてしまいました。
10年選手のスキーで何度もチューンナップしており、
滑走面自体が薄くなっていた(1mm?)と思います。
気休めに塗装補修のタッチペンを塗りつけておきました。
短いスキーはまだ新しい為、かなり良い感じ。(あくまで主観)
ここまで作業が出来たのは、動画まで載せて詳しく説明しているサイトがあったからです。興味のある方は是非そちらを参考にしてください。検索すれば直ぐ見つかると思います。
1月3日
休業中の遊ランドスキー場で試走してみました。
折からの好天で積雪10cmのゲレンデは春山状態。
ウロコの最も得意なコンディションです。
結果はあまりパッとしませんでした。ノーマルよりはマシか?
スキーにダメイジを与えただけかも知れません。
まあ、充分でしょう。
いずれにせよハードな山行は無理です。
プラブーツも10年選手。いつ割れてしまうか分かりません。
ー余談ー
今回初めてボール盤を使いましたが、
とても便利な工具であることを知りました。
少し工夫するだけで、今までのDIYの世界とは別次元の作業が可能になります。電気ドリルで穴を開けたりネジを締めたりなんて、ただ楽をしているだけ。
価格にしても10000円位からある程度のものがあり、
一家に一台あっても良い電動工具だと思います。
但し、作業テーブル付きに限ります。