岐阜県パス・ハントの定番、
冠山峠と高倉峠です。

冠山は奥美濃の超人気ピーク。
私も二度・三度と登ったことがあります。薮山の奥美濃にあっては珍しく、360°の展望があり、とても気持ちの良いピークだったと思います。
また、賛否両論いまだに多くの問題を内包する徳山ダムがあり、村がダム湖底に沈んでからは初めての訪問です。

どんな道が迎えてくれるのか
とても楽しみです。

AM . 7 : 00 藤橋城(旧藤橋村鶴見)出発。
藤橋城は、その中にプラネタリュームのある珍しいお城です。やや地味な存在で、休日でも混雑は少ないようです。誰もいない駐車場で手早く準備をして出発しました。
AM . 7 : 30 徳山ダム着。
日本一大きなロックフィルダム。
小さな山村の消滅、生活を奪われた人々、
建設意義の正否、莫大な建設費、
何一つ素直に受け入れられません。
自民党王国岐阜県だからこそ実現できたのでしょう。・・・なんともスッキリしません。
新しいきれいな道は、
細いタイヤには快適ですが、
不自然に
湖面から突き出た立木を見ると、
「何の為に・・・。」
つい空しくなります。・・・きっと
私は「おセンチ」なのでしょう。
この湖面の下に爺さんと婆さんの家があり、静かに暮らし、ひっそりと死んでいきたかったのに、・・・。
山で生まれた者は、
山でしか生きていけません。
山こそが命なのです。
ダム湖畔道路は
殆どがトンネルと橋で構成されていました。
どれも半端なものではありません。
なんて愚かなことをしたのでしょうか・・・。
この湖畔道路を見ただけでも、
建設費の莫大なことは容易に想像することが出来ます。
いったい何の為の道路なのか・・・?
たぶん大手ゼ・・・。

トンネルの中は寒いぐらいで、
ウインドブレイカーを着なければなりません。
なんだかモヤモヤするばかりで、
だんだん嫌になってきました。

おもしろい名前の橋がありました。

「ベロリ」って、ナニ!?

AM. 8 : 25 冠山林道入り口着。
ダム湖畔道路が終了すると古い林道になり辛い登りが始まりましたが、気持ちは返って軽くなりました。
ガマンの登りですが、あんな味気ない湖畔道路より、汗だくになって喘いでいる方がよっぽどまし。

AM. 8 : 50 才の沢峠着。(600m)
急登30分、冠山峠と高倉峠の分岐である才の沢峠に着きました。

まず冠山峠に向かいます。
すぐ冠山を右手に見るようになりました。
緩いダラダラとした登りで、向こうに峠らしきが見えています。
AM . 9 : 40 冠山峠着。(1050m)
10台ほどの車があり、次から次へ登山者が出発していきます。やはり中高年ばかりで、若い人の姿は見られません。もっとも、私も違和感無くこの風景に溶け込んでいます。
「冠山峠」と刻まれた巨大な石碑があります。どうしても大き過ぎるように思えるのですが、静かなままにあって欲しいのです。
水分を摂り早めに下り始めました。
もうひとつ高倉峠をやらねばなりません。
冠山を見ながら
気持ちの良い下り道です。
でも、スピードの出し過ぎは禁物。
時々対向車があります。
AM . 10 : 00 才の沢峠着。
アッという間のダウンヒルでした。今度は高倉峠(こうくら)です。
いったん下ります。これが結構な下りで、帰りの登り返しが心配になります。
小さな沢を越すと緩い登りになり、山腹をへつるようになります。
AM . 11 : 10 高倉峠着。
何度かWebで見た景色です。
大きく開けていて、
とても気持ちの良い峠です。
晴れていれば福井県側の展望は抜群でしょう。
人気の峠だと思うのですが、
今日は私ひとりでした。
喉をじゅうぶん潤し、また才の沢峠に向け山腹に付けられた細道を下っていきます。
やや荒れているのですが、おおむね良い下りです。
PM . 0 : 15 才の沢峠着。 本日三度目です。
才の沢峠からは楽しい下りがあり、アッという間に徳山ダム湖畔道路の入り口に到着しました。
またあの長いトンネルを行くのかと思うと気がおもくなります。
何も見ず、何も考えず、
ひたすらペダルを踏み、
スタート地点の藤橋城に帰ってきました。
PM . 1 : 15 「藤橋城」帰着。
本日総走行距離 78.47km
やまであいましょう。
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