ーはじめにー このサイトは「山関係以外」の事柄を扱うつもりでいましたが、やはり「山関係」の事柄になってしまいました。自分の芸の無さを痛感します。
経ヶ岳には6年前にMTBでトライしています。その時は五合目で敢えなく敗退。
中途半端なままでは居られず再挑戦してきました。
初回の教訓からMTBには不向きと判断、今回は純粋に「歩き」の山です。頂上まで4時間。自転車がお供ではヤッパリ大変でしょう。
登山口の仲仙寺は「羽広観音」として知られています。伊那市考古資料館も併設されており立派なお寺です。この資料館からは伊那の市街地を見下ろし、南アルプスを見渡すことが出来ます。お茶でも飲んでゆっくりしたいところです。
仲仙寺山門へ歩いていくと、右手に大きな茅葺きの建物があります。「こんな処に!」と思うほど立派なものです。
仲仙寺は「馬の観音様」として昔かなり栄えたようです。
本殿には何枚も大きな絵馬が納められており、
他では見たことがありません。本殿正面の額も立派です。
AM. 8:30 登山口 仲仙寺スタート。
登山道は境内の右手から始まります。赤松の点在する森を静かに進んでいきました。
自転車がないと気楽でのんびりします。
目を見はる紅葉というものはなく、
坦々とした道が続いています。
AM. 9:40 四合目着。(1459m)  大泉ダム登山道合流

AM.11:00 七合目着。(1915m)
終始眺望はなくひたすら歩き続けます。
仲仙寺は標高950mに在り、頂上まで標高差約1350mです。
のんびりしていましたがまだまだ頂上は遠くやや焦ります。

AM. 11:50 八合目 展望ピーク着。 (2192m)
やっと展望が開けました!

ぐるり四方が見渡せ、
頂上が間近に見えます。
歩き始めて3時間半。
なかなかに手強い山です。
小休止後九合目を目指します。

左手ピーク 経ヶ岳頂上
九合目へはいったん緩く下ってから登り返します。
途中下山者から「頂上は正面のピークではなく、
その奥のピークです」と聞かされ、
もう一度気を入れ直さなければなりません。
八合目 展望ピークを振り返る
PM.0:20 九合目着。 (2252m)
石仏のある小さな広場です。あまり展望は利きません。
ここからまた少し下って登り返し、やっと頂上にたどり着きました。

PM. 0:50 経ヶ岳頂上着。 (2296.3m)
歩き出してから4時間20分。灌木に囲まれた小さな広場に、何故かモダンな石仏が立っています。陽が当たらず寒いので八合目まで降りビールにしました。ほとんど風がなくのどかな眺めです。長年の懸案を果たすことができました。充分休憩し下山にかかります。

厳しい道ではないのですが、久しぶりの長歩きに膝が悲鳴を上げだしました。同行のハッチャン達には先に行ってもらい、ゆっくり注意して足を運ばなければなりません。特別な山行ではない普通に歩くだけのことが、だんだん出来なくなってきたことを情けなく思います。

PM. 5:00 仲仙寺着。
なんとか日が暮れる前に下山できました。

経ヶ岳は、中央アルプスからポツンと離れて位置している為、登山ブームの今日でも入山者は少なく静かな山が楽しめますす。
2300m近くの標高があり登り4時間は下らないという「登り甲斐のある山」なので、もう少し人気が出ても良さそうなのですが・・・。
悪口ではないのですが、登山道に見所があまりありません。終始灌木や笹に覆われており、ちょっとした岩場や悪場もなく、坦々と平凡な道を延々と行かねばなりません。4時間かけて辿り着いた頂上に展望がないということは致命的かもしれません。
第一級の「玄人の山」でしょう。

九合目にきれいなお地蔵様がいて、ひたすら登ってきた登山者に静かにあいさつをしてくれます。

ただそれだけでじゅうぶんです。

やまであいましょう。